梅雨が明けたかと思わせる天気のなか、鉾立から御浜まで鳥海山のトレッキングを楽しんだ。 平日にもかかわらず、登山をする人やスキーを担いで残雪滑りを楽しむ人などが何組もいた。 私はいつも通り、見つけた花の写真を撮りながら、のんびりと登っていく。

広大な賽の河原の雪渓と河原宿の雪渓を歩き笙ケ岳との分岐にたどり着くと、そこはハクサンイチゲとミヤマキンバイのお花畑になっていた。 そして正面には雪形が《花》の字に見える鳥海山が、デーンと佇んでいた。 今日も登ってきてよかったと思わせる瞬間です。

鳥海湖と鳥海山の写真を撮ろうとしていた時、雲がどんどんかかりあっという間に真っ白な世界になってしまった。 気温が高いのと雪渓がたくさん残っているのとで、雲がわきやすい状況になっていたようだ。 景色はあきらめ、高山植物や蝶・きれいな声でさえずるビンズイなどを写真に収めた。 そして下山途中 ヤマキマダラヒカゲが手に止まってくれた。汗をかいていたので私の手で塩分補給をしたようだ。 とっても貴重な、楽しいふれあいだった。


鉾立から見る鳥海山

雪解け水を勢いよく落とす白糸の滝

山肌に残る雪渓

賽の河原から河原宿へ伸びる雪渓 賽の河原方面を振り返る

愛宕坂

雪解けの時期に現れる小さな池

鳥海山とハクサンイチゲのお花畑 鳥海山の雪形が《花》の字に見える

ハクサンイチゲのお花畑

笙ケ岳三峰

河原宿の雪渓とお花畑

チングルマのお花畑

御浜小屋が見えてきた

稲倉岳

幸治郎沢の雪渓と鳥海湖